本屋さんを巡っても、中々多くのラインナップを手に取ることができないのが「しかけ絵本」。
赤ちゃんが何度も何度も触りたがる可愛いものから、インテリアとして飾りたい大人用まで、世界中から多く発売されていながらも、見つけるとなると一苦労です。
今回は、そんな「しかけ絵本」が『こんなに沢山あったのか!!!』と驚かされるほど並ぶ、神奈川県は鎌倉にあるしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」をご紹介します。
実際に足を運んで「メッゲンドルファー」店内の様子も撮影させていただいたので、「しかけ絵本専門店どんなところかな?」と気になっている方も、「行けないけれどお店で売っているおすすめの本ってあるかな?」と探している方も、ぜひ参考にしてみてください。
しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」ってどんなところ?来店レビュー
さっそく、しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」について、体験レポートを交えてご紹介します。
「メッゲンドルファー」は日本で最初のしかけ絵本専門店 - マツコの知らない世界でも紹介
「メッゲンドルファー」は日本で最初のしかけ絵本専門店として、2006年にオープン。
お店の名前は、19世紀に活躍したしかけ絵本の父とも言われる”ルーター・メッゲンドルファー”の名前から付けたそうです。
絵本の世界に出てきそうな可愛らしい木目の三角屋根の建物の扉を開くと、目の前に広がるのは、壁一面のしかけ絵本。
雑然としそうな量のしかけ絵本ながら、整然と美しく整った店内が過ごしやすいのは、天井から差し込む柔らかい自然光も手伝っていそうです。
ちなみに、こちらの「メッゲンドルファー」、先日「マツコの知らない世界」でも紹介され、一気に話題になっていました。
「メッゲンドルファー」で扱うのは子供用から大人用まで700種類以上
「メッゲンドルファー」には、世界中から集められたしかけ絵本が、なんと700種類以上も並んでいます。
シンプルな動きの絵本や、パペット付きなど赤ちゃんが楽しめそうなもの、インテリアとして飾りたい繊細なデザイン本、図鑑としても読み込める本まで幅広いラインナップ。
1世紀以上の時を超えて愛されるクラシカルなしかけ絵本から、透明な素材や音が出るような現代の作品まで、本当にありとあらゆるしかけ絵本を手に取ることができます。
私が訪れた際にも、ベビーカーで赤ちゃんを連れた方からお年寄り夫婦まで来店されており、ご自身へはもちろん、プレゼントなどを探すのにもぴったりのお店だなと体感しました。
「メッゲンドルファー」のアクセスは鎌倉から徒歩10分
「メッゲンドルファー」は、鎌倉駅から海へ向かって歩くこと約10分。
先ほどもご紹介した「木目の三角屋根の家」で「窓に飾られたしかけ絵本」がすぐに目につきます。
ちなみに、オープン当初は同じ鎌倉でも由比ヶ浜の方にあったそうですが、現在は、この鎌倉駅付近に移動しています。
「メッゲンドルファー」では「しかけ絵本作り」のワークショップも開催
「メッゲンドルファー」ではしかけ絵本の販売だけでなく、ワークショップ「しかけ絵本教室」も開催されています。
はさみが使えるくらいの子供からでも参加できるそうで(もちろん大人も!)、キットなどを使うのではなく、見本を見ながら一から作れるというのがなんとも驚き!
しかけ絵本教室開催スケジュールや詳細が気になる方は、ぜひ公式ホームページでご確認くださいね。
ちなみに、1回30分、不定期で開催されている『しかけ絵本教室【簡易版】』もあるようです。
しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」で見つけたプレゼントにもおすすめ絵本5選
しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」では、時間を忘れて次々と手に取ってしまい、どれを買おうか迷うのですが、今回は実際に店内で迷った挙句購入した本、そして今後購入したいと思った本をご紹介します。
おすすめしかけ絵本①「メイシーちゃんのあたらしいおうち」
こちらは2歳の子供が、店頭で一目惚れのように張り付いて、離れなかったので購入した一冊。
開いた本がドールハウスに変身する立体しかけ絵本で、なんと、360°ぐるっと円形になります。
メイシーちゃんとおともだちの人形や、おさらやタオル、三輪車などの小物も豊富で、息子はこの本でかくれんぼをしてよく遊んでいます。
ちなみに、小さな絵本もついており、そこにはそれぞれのお部屋やお友達のシーンも描かれているので、想像も広がります。
もちろん紙でできているので、普通のドールハウスのように耐久性に優れているわけではありませんが、子供ながらになんとなく”丁寧に遊ぼう”と思うみたいです。
畳んだら絵本サイズなので、持ち運びができるドールハウスとしてもおすすめなポイントです。
おすすめしかけ絵本②「とびだす!はらぺこあおむし」
世界のロング&ベストセラー絵本「はらぺこあおむし」のしかけ絵本があったのをご存知ですか?
「はらぺこあおむし」がアメリカで誕生したのは1969年、2009年にその40周年を記念して、ポップアップ絵本が登場。
そして2019年、50周年記念として、このポップアップ絵本が少しコンパクトなサイズになって、さらに”しかけ”も新たにリニューアルされました。
ページを開くと、お馴染みのあおむしが飛び出し、色とりどりの果物やお菓子が立ち上がり、木の葉がゆれ、蝶がはばたきます。
こちらは、年齢を問わずにプレゼントしたい、贈り物にぴったりな絵本、絵本ナビでは動画でしかけの紹介もされているので気になる方はぜひご覧ください。
おすすめしかけ絵本③「したにはなにがある?」
イギリスの絵本「WHAT’S BELOW?」の日本語版しかけ絵本。
熱帯雨林の下はどうなってる?都会の道路の下は?
など地面の上と下を飛び出す仕掛けで楽しめる、ポップアップ絵本です。
生き物やそのすみか、恐竜の骨など、不思議なものがたくさん広がる「した」の世界。
イラストが可愛いだけではなく、少し図鑑的な要素もあるので、お子様と長く楽しめそうな一冊です。
おすすめしかけ絵本④「ピーターラビット 冬のおはなし」
こちらは世界中で長きにわたり愛されているウサギ”ピーターラビット”のしかけ絵本。
雪深い冬の森をピーターラビットが歩んでいく物語ですが、雪の表現や木々の様子など細部までとても美しく、大人でも満足できるクオリティです。
ページ毎に出てくる小さな封筒の中に隠された雪の結晶を集めると、最後のページに飛び出す立派なクリスマスツリーのオーナメントになる、驚きのしかけ。
インテリアにもなりそうな存在感で、クリスマスなど冬の季節のギフトにぴったりな一品です。
おすすめしかけ絵本⑤「光の旅かげの旅」
一つの町の、日が昇って沈むまでのストーリーを描いたしかけ絵本。
しかけ絵本と言っても、何かが飛び出てきたり、指で動かすものがあったりするわけではありません。
白い「光の旅」を読み終わって最後のページでくるりと逆さまにすると・・・なんと暗い夜のシーンから始まる「かげの旅」のストーリーが始まる少し変わったしかけ。
同じ絵なのに上下を逆に見るだけで全く違うものに見える上質なアート本のような一冊です。
個人的な好みは、昼間の「映画館」が、ひっくり返ると「街のレストラン」に様変わり。
くるくると何度も読みたくなるような、子供から大人まで「お!」と唸らせる斬新な発想にクリエイティブ心に火がつきます。
しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」鎌倉レビュー!口コミやおすすめポップアップ絵本もご紹介 まとめ
今回は鎌倉にあるしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」について、ご紹介しました。
通常の書店では中々出会う機会の少ない”しかけ絵本”が、これでもかと詰め込まれた「メッゲンドルファー」の店内。
床から天井近くまでびっしりと並ぶしかけ絵本に、ワクワクが止まりませんでした。
今回は筆者が購入した本を中心に、おすすめのポップアップ絵本をご紹介しましたが、ぜひご自身で足を運んで隅々まで手に取ってみてくださいね。