今度会う友達の子供がもうすぐ1歳。「ちょっとした1歳の誕生日プレゼントをあげたいけど何にしたらいいか検討もつかない」そんな方々って以外に多いのではないでしょうか?
出産祝いなどと違って、重すぎず、いい塩梅のギフトって悩んでしまいますよね。
そんな時におすすめなのが、絵本!
そしてその中でも、子供の反応がひときわ楽しい「しかけ絵本」がおすすめです。
「しかけ絵本」と言ってもその種類は様々で、引っ張るしかけや、指でスライドさせるもの、パタパタと開くものなど1つのページでお話がどんどん展開されていく仕掛けや、飛び出したり、音が出るなど、子供があっと驚く絵本もあります。
今回は、そんな「しかけ絵本」の中から、1歳児から楽しめる、プレゼントにぴったりの本を厳選して5冊ご紹介。
セレクトのポイントは、お話の面白さ、デザイン性、そしてサイズ感や素材感も考慮に入れました。
しかけ絵本は、読み聞かせはもちろんですが、子供自身が楽しんで手で触れる機会も多いので、まだまだ力加減がわからない1歳児が何回読んでも耐久性の高いものを選んでいます。
1歳児へのプレゼントには絵本の中でも「しかけ絵本」を!子供がはしゃぐポイントもご紹介
それでは早速ですが、1歳児におすすめの「しかけ絵本」をご紹介していきます。
中面のページや動きがわかる動画なども添えている絵本もありますので、ぜひじっくりみてみてください。
1歳絵本のプレゼントにおすすめの「しかけ絵本」①『やさいさん』
土からひょっこりと顔を出したにんじんのなんとも言えない表情がたまらないこちらの絵本はtupera tupera(ツペラツペラ)作。
「やさいさん やさいさん だあれ」
という言葉と土から見えている茎や葉っぱ。
下から上へめくるというシンプルな仕組みですが、ユーモアたっぷりの野菜たちが、ダイナミックな言葉と共に登場するので、子どもの目は釘付けです。
「だあれ?」を一緒に言ったり、野菜が飛び出してくる時の「すっぽーん」にもケラケラ。
「この野菜の葉っぱってこんなのなんだ!」とか、このスープに入っているのは「にんじんさんだよ」とか、食育にもつながっているので、親にも嬉しい1冊です。
書名:やさいさん
作・絵:tupera tupera
定価:¥1,045(税込)
サイズ:17.5cm × 17.5cm
ページ数:38ページ
発売日:2010年07月
出版社:学研プラス
1歳絵本のプレゼントにおすすめの「しかけ絵本」②『くだものさん』
こちらは、先ほどご紹介したtupera tupera(ツペラツペラ)作『やさいさん』の続編、『くだものさん』。
『やさいさん』は、野菜なので土から引っ張る「上へ開く」しかけでしたが、今度は木から落ちてくるので「下へ開く」しかけになっています。
「くだものさん くだものさん だあれ」
という言葉に、葉っぱの影から覗く果実。
なぜかヒゲを生やした柿のじいじ(うちではそう呼んでいます)や本人たちも思わずびっくりしてしまっているさくらんぼなど、くだものさんの表情が本当にかわいいのは、tupera tupera(ツペラツペラ)さんだからこそ。
我が家では、この絵本でくだものさんの名前を覚えました。
先ほどご紹介した「やさいさん」とセットでプレゼントするのもおすすめですね。
書名:くだものさん
作・絵:tupera tupera
定価:¥1,045(税込)
サイズ:17.5cm × 17.5cm
ページ数:38ページ
発売日:2010年07月
出版社:学研プラス
プレゼントするなら、こんなのも一緒に贈ったらテンション上がりそうです!
1歳絵本のプレゼントにおすすめの「しかけ絵本」③『よこながきしゃぽっぽ』
ゴリラのバナナンの大事なバナナを、長い長い貨物列車の中から探す、見つける系絵本。
長い長い貨物列車、、、が本当に長い!
折りたたまれた列車を開いていくと、なんと全長3mもあるんです。
この仕掛け絵本、長く伸びるという仕掛けだけではなく、列車のドアが開けられたり、穴が空いていたり、クレーンが回ったりと、あちらこちらに潜む仕掛けがなんとも楽しく、さらにドアを開けるといろいろなものが潜んでいます。
我が家では、ドアを開けるたびに「わー!!」とか「きゃー!」とか大興奮。
しっかりとした厚紙製なので、3mを伸ばして立てておき、電車ごっこをして遊ぶお子さんもいるそうです。
絵本という枠を超えて、想像力豊かに、長く遊べそうで電車好きの男の子なんかにはピッタリです。
書名:よこながきしゃぽっぽ
作・絵: リチャード・スキャーリー
訳: きたむら まさお
定価:¥1,760(税込)
サイズ:16cm×22cm×3cm
ページ数:24ページ
発売日:1995年02月
出版社: 大日本絵画
1歳絵本のプレゼントにおすすめの「しかけ絵本」④『きょうのおやつは』
こちらの絵本は、大人の筆者もその仕掛けに思わず唸ってしまった(ちなみに70歳を超える母も)一冊です。
タイトルの通り「きょうのおやつ」を作っていくお話なのですが、絵本の中を覗くとそこにはキッチンや奥行きのあるテーブルが、”広がって”います。
この絵本は、なんと絵の一部が鏡のように反射するピカピカの紙でつくられており、絵本を開くと、両側のページの絵が互いに映りこみ、びっくりするほど立体感溢れる、まるで「空間」が現れているかのよう。
「卵を二つ・・」「ん?」「二つ?」「あ!二つ!!!!!!」
1歳の子供にはまだその視覚効果の意味まではわからないようですが、絵本に映り込む自分の姿や、触れそうな猫などに手を伸ばし、楽しそうに覗き込んでいます。
実際にこの面白さが実感できるのは、もう少し先、書店のおすすめ年齢となる5、6歳以降かもしれませんが、早くからこういった面白い仕掛けや素材を楽しむ環境も上げたいなと思い、今回は1歳のおすすめに入れました。
アート好きなお母さん、お父さんがご友人なら真っ先におすすめしたい一冊です。
書名:きょうのおやつは
作・絵: わたなべちなつ
定価:¥1,650(税込)
サイズ:19cm×16cm
ページ数:20ページ
発売日:2014年10月10日
出版社: 福音館書店
1歳絵本のプレゼントにおすすめの「しかけ絵本」⑤『あおいよるのゆめ』
こちらは飾っているだけでインテリアにもなる、とても可愛らしいイタリアの絵本です。
子どもの小さな指でも動かしやすい工夫のされた、スライド式の仕掛けのボードブック。
ゆびでスライドすると、夜空に月と星が現れたり、船が動いたり、虹がかかったり。
鮮やかな色彩のイラストの中で、ちょっとした、だけどすてきな時間の変化が感じられます。
この本には「ちいさなゆびで」と表紙に書かれています。
それは、「ちいさなゆびで」も仕掛けを動かしやすいことを指しているだけではなく、「ちいさなゆびで」これから色々な素敵なことが起こせるんだよという作者の優しいメッセージも込められているそう。
そんな希望に満ちたシーンが詰まった絵本なんです。
書名:あおいよるのゆめ
作・絵: Gabriele Clima(ガブリエーレ・クリーマ)
訳: さとう ななこ
定価:¥1,980(税込)
サイズ:17.5cm × 17.5cm
ページ数:12ページ
発売日:1995年02月
出版社: ワールドライブラリー
ちなみに同じシリーズに「ようせいたちのもり」、というお話もあり、可愛いのでこちらもおすすめです。
絵本「しかけ絵本」が1歳児におすすめの理由
「しかけ絵本」は、シンプルに”楽しい”という理由で選ぶことが多いですが、実は、しかけを動かしたり、めくったり、細かな作業を指先で行うことは、この時期の子供にとってはとても良いことと言われています。
手全体を使って握るという動作から、指先を動かして摘んだり、弾いたりすることのできるようになってきた1歳児には、沢山指先を使うシーンを生み出してくれる「しかけ絵本」はピッタリだと言われています。
「仕掛け絵本」1歳誕生日プレゼントにもおすすめの5選 まとめ
今回は、1歳の誕生日におすすめの「しかけ絵本」を5冊ご紹介しました。
①『やさいさん』 tupera tupera作
②『くだものさん』 tupera tupera作
③『よこながきしゃぽっぽ』 リチャード・スキャーリー作
④『きょうのおやつは』 わたなべちなつ作
⑤『あおいよるのゆめ』ガブリエーレ・クリーマ
「しかけ絵本」は子供の想像力・創造力を掻き立てる魅力が1冊のなかにたっぷりと詰まった宝箱のような絵本。
いつまでも大切にしたい楽しい思い出の一端となるような「しかけ絵本」をプレゼントに選ぶと、きっと絵本を開くたびにプレゼントしてくれた方を思い出す、素敵な時間も生まれそうです。