佐渡島といえば、世界遺産となった「金山」、「朱鷺」として名物体験「たらい舟」。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」で、千尋が乗った舟のモデルになったのが佐渡のたらい舟と言われ、佐渡島への旅行を考える上で「たらい舟」体験は外せないスポットの一つです。
でも佐渡には複数のたらい舟スポットがあり、それぞれ雰囲気も体験内容も実はだいぶ異なります。
「どこを選べばいいの?」「子連れでも楽しめる?」という方のために、この記事では佐渡島で人気のたらい舟体験スポットを4ヶ所厳選し、それぞれの特徴や料金、所要時間、営業期間などを比較しました。
この記事でわかること:
・佐渡島で体験できるたらい舟のおすすめ4選
・営業期間や料金、混雑状況の詳細
・旅の目的別の選び方ガイド
2025年に佐渡島に訪れた筆者の感想も含めてご紹介しますので、ご自身の旅のスタイルに合ったスポット選びの参考にどうぞ!
佐渡島たらい舟体験 おすすめスポット4選

佐渡島でたらい体験ができるスポットは複数ありますが、どれも島南に位置し、それぞれの距離も車で10分以内と遠くありません。
佐渡島のたらい舟体験スポット比較早見表
早速ですが、今回ご紹介する4つのスポットを比較してみたので、ご覧ください。
スポット名 | 特徴 | 所要時間 | 料金(大人) | 営業期間 | 年齢制限 |
①力屋観光汽船 | 定番!アクセス抜群で安定の満足度 | 約10~15分 | 700円 | 通年 | 4歳以上 |
②矢島・経島 | 絶景の中で写真映え◎ 一番ゆったりとした体験ができる | 約7~8分 | 600円 | 4~10月 | 特になし |
③宿根木・はんぎり | 歴史的景観×舟体験で特別感あり 唯一湾外に出たり、夕方や夜のコースも | 約15分~ | 1,000円~ | 3~11月 | 特になし |
④小木ダイビングセンター | 団体利用や修学旅行が基本対象なので 空きがあれば参加も可能な穴場 | 約20~30分 | 660円 | 4~10月 | 特になし |
それぞれの詳細を写真とともにご紹介しますね。
① 力屋観光汽船(小木港エリア)

小木港から徒歩1分というアクセスの良さと安心感から、佐渡島で一番人気のたらい舟スポット。
小木港から入島する方で時間がない方にとっては観光ルートにも組み込みやすいので人気です。
女性船頭さんの操縦する舟で、小木湾を約10~15分間巡り、希望すれば自分で操縦することも可能で、修了後には「たらい舟操縦士免許」(200円)がもらえるユニークなサービスもあるので、初めてのたらい舟体験や子連れファミリーに特におすすめ!
② 矢島・経島(やじま・きょうじま)

自然に囲まれた静かな入り江で、景勝地としても知られる矢島・経島の湾内でゆったり楽しめるたらい舟スポット。
特にこの湾内の水の透明度は抜群で、さらに舟の底についている小窓で、透明度の高い海の中をのぞき込めるのが人気。
女性船頭さんが丁寧にガイドしてくれるため、海の生き物や環境学習の要素もあり、落ち着いた時間を楽しめます。
③ 宿根木・はんぎり(しゅくねぎ)

歴史的町並みが残ると人気の観光地”宿根木”で体験できるのが「はんぎり舟」。
地元産の杉・竹で作られた舟に乗り、たらい舟の中では唯一湾外を巡るコースや夕陽を楽しむロングコースなどがあります。
湾内を回る手軽な15分コースから、湾外まで行くコース、夕日を見ながら乗る夕凪夕陽コース、期間限定のナイトクルーズもあります。
文化体験としても満足度が高く、箱メガネを使ってのぞく海中観察も魅力の一つ。
海+文化体験を楽しみたい人にぴったりです。
④ 小木ダイビングセンター
たらい舟に加え、干物づくりや磯遊び、青の洞窟へのシーカヤックからダイビングまで多彩な体験ができる施設。
たらい舟は基本、修学旅行生を対象にしているので、日によっては体験できない可能性もあるので事前のチェックが必要。
体験時間は20〜30分と長めで、予約制のため、混み合う時期でも待ち時間などを考えず計画的に楽しめるのも嬉しいポイント。
どう選ぶ?佐渡島たらい舟体験スポットの選び方ガイド
ここまでそれぞれの特徴をご紹介してきましたが、ここでこんな人にはここがおすすめ!をQ&A的にご紹介します。
ご自身がどれに当てはまるかで楽しんで選んでみてくださいね!
初めてのたらい舟体験なら→ 力屋観光汽船
佐渡島の中でも安定の人気で、迷ったらココ!
小木港から1分なので、佐渡島旅行で色々とスケジュールを詰め込みたい方にも最適です。
写真映えや絶景を楽しみたいなら→ 矢島・経島

美しい自然の中での舟体験+静かなロケーションで癒し旅に最適。
筆者はここで体験しましたが、「矢島・経島」の景色が美しく、小さな子供でも楽しめる周りの環境も素晴らしかったのでおすすめ!
3歳以下の子どもと一緒に行くなら→ 矢島・経島や宿根木・はんぎり

4歳以上という年齢制限があるスポットもあるので要注意。
こちらの2スポットは年齢制限なしで、比較的ゆったりした内容なので安心して体験できます。
冬に行くなら→ 力屋観光汽船
冬の期間は休みになるスポットが多い中、唯一の通年営業。
冬でもたらい舟を体験できるのはここだけ!
ですがやっぱり海上に出るといこともあり、冬場は気温が下がり、極寒になってしまうこともあるので、ご注意を。
アクティブに体験を満喫したいなら→ 小木ダイビングセンター
佐渡島は海の綺麗さや魚のおいしさも魅力の一つ。
「小木ダイビングセンター」はたらい舟だけではなく、干物+釣り、シーカヤックなどの複合体験もできる貴重な施設です。
たらい舟は基本は修学旅行生をメインにしているので、空き状況などは公式サイトをチェックしてみてください。
島南の観光スポットも一緒に楽しみたいなら→ 宿根木・はんぎり

宿根木は、江戸時代から明治時代にかけての船大工たちが建てた民家が密集する集落で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
迷路のような路地に、船大工の技術を活かして建てられた100棟を超える板壁の民家が立ち並び、独特の風情があります。
ここを選ぶと、町歩き×舟体験で「佐渡らしさ」を一度に体感できるので、例えばご家族やグループで「たらい舟に乗る人と乗らない人」に別れて時間を使うこともできます。
シニア層や船酔いしがちな方なら→ 矢島・経島
たらい舟はどこで乗るかによって揺れる度合いが異なります。
シニア層の方や揺れに強くない方には、湾内の穏やかな水面を楽しめる「矢島・経島」がおすすめです。
2回目以降・幻想的に楽しみたいなら→ 宿根木・はんぎり

夕日を楽しむコースや、期間限定でトワイライトタイムを楽しめるコースを用意しているのは「宿根木・はんぎり」。
海に沈む夕陽に向かって漕ぎ出し、幻想的なマジックアワーに包まれたり、篝火を頼りに、満天の星空と夜光虫の光る海底に挟まれる体験は幻想的以外の何ものでもないと話題。
筆者もぜひ次回はこれを体験してみたいです。
※ナイトクルーズは5月~11月の指定日のみ。要予約で、中学生以上3,700円、5歳以上3,200円と料金体系も異なります。
佐渡島「たらい舟」とは?

乗る前に、少し知っておきたい「たらい舟」についてここでちょっとご紹介しますね。
佐渡島「たらい舟」
たらい舟(たらいぶね)は、主に新潟県・佐渡島で見られる伝統的な小型の丸い舟です。
もともとは、狭く入り組んだ岩場での海藻や貝の採取のために、小回りの利く舟として考案されたのが、洗濯桶(おけ)を改良して作られた「たらい舟」です。
直径は約1.5メートルほど、手でオールを操って進みますが、かつてはこのたらい舟で本土まで渡ったという伝説もあるとか。
現在では観光体験として人気があり、佐渡島を訪れる多くの人が、ゆらゆらと揺れる舟に乗って非日常のひとときを楽しんでいます。
佐渡島「たらい舟」に乗る前に知っておきたい5つのポイント
最後に、「たらい舟」に乗る前に知っておきたい注意点をご紹介します。
参考程度にお読みください!
1. 【服装】動きやすく濡れてもいい格好がおすすめ
たらい舟は水の上で揺れるため、スカートやヒールなどは避け、パンツスタイル+スニーカーがおすすめです。
特に風がある日や雨上がりは、多少水しぶきがかかることも。
着替えまでは必要ないと思いますが、ミニタオルなどを持参しておくと安心です。
2. 【日差し・紫外線対策】夏は帽子・日焼け止めを
たらい舟体験は基本的に屋外。
夏は日差しを遮るものがなく、短時間でも日焼けしやすいので、帽子・日焼け止め・サングラスを持っておくと◎。
3. 【船酔い対策】乗り物に弱い方はご注意を
たらい舟は波にあわせてゆらゆらと揺れるため、乗り物酔いしやすい方は事前に酔い止めを飲んでおくのがベター。
所要時間はそこまで長くはないですが、心配な方は念のため対策を。
ちなみにどうしてもダメになったら、船頭さんにご相談してみてくださいね。
4. 【持ち物管理】荷物は最小限に
乗船中に落とす恐れがあるため、スマホやカメラ、貴重品の取り扱いには注意が必要です。
手荷物はできるだけ少なく、肩掛けやリュックにまとめると安心。
施設によっては荷物置き場やロッカーもありますので聞いてみてください。
5. 【天候チェック】荒天時は中止の場合も
強風・高波・雷雨などの天候によっては、安全のため運航中止になることがあります。
心配な場合は当日朝に公式サイトやSNS、または電話で確認を。
キャンセル料がかからない場合が多いので安心です。
番外編:子供と一緒に行く方はこちらもチェック!
1. 【年齢制限】を事前にチェック
たらい舟体験は基本的に4歳以上推奨の施設が多いですが、先ほどもご紹介した通り、矢島・経島や宿根木の一部施設では年齢制限が設けられていない場合もあります。
3歳以下のお子さんを連れて行く場合は、事前に施設に確認を。
2. 【大人と一緒に1つの舟に乗れるか】確認
たらい舟は1つの舟に大人2~3人までが基本。
小さな子どもと一緒に乗れるかどうかは施設によって対応が異なるため、受付時にスタッフへ伝えましょう。
親子で乗船できると、安心して体験できます。
3. 【ライフジャケット】はある?
多くの施設では子ども用のライフジャケットを無料で貸し出しています。
安全面でも配慮されているので、安心して体験できます。
小さな子にはサイズが合うかどうか、試着してから乗船しましょう。

佐渡島のたらい舟おすすめ4選!特徴・料金・所要時間・混雑状況を徹底比較! まとめ

たらい舟は、佐渡島でしか体験できない伝統文化。
同じ「たらい舟」でも、体験場所によって景色や雰囲気、所要時間や料金が大きく異なります。
まとめ:
初めての方や家族連れには:アクセスが良く、安定したサービスの「力屋観光汽船」がおすすめです。
静かな環境でのんびりと楽しみたい方:自然豊かな「矢島・経島」でのたらい舟体験が最適です。
歴史的な町並みと夕焼けやトワイライトを楽しみたい方:「宿根木・はんぎり」での体験がおすすめです。
アクティブな体験を求める方:「小木ダイビングセンター」での多彩な体験プログラムが適しています。ただし完全予約制。
「アクセスの良さ」「写真映え」「子連れOK」「文化体験」など、旅の目的に合ったスポットを選ぶことで、より充実した思い出になるはずです。
この記事を参考に、あなただけの佐渡島たらい舟体験を見つけてくださいね!