群馬県桐生駅から栃木県間藤駅までの間を運行している「わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車」。
わたらせの清流の脇を走り、四季折々の風景美を楽しめる観光トロッコ列車として人気ですが、「どの列車に乗ったらいいの?」「チケットの買い方これであってる?」「サイトを見ていたらわからなくなった・・」という声もSNSでは見かけます。
実際に筆者も先日乗りに行きましたが事前にチケットを購入して、実際に乗るまで「本当にこれで乗れるのかな?」と不安になったので、体験レポートも交えて公式サイトではわからなかったポイントもまとめてご紹介します!
ぜひ参考にしてみてください。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 どれに乗る?「わっしー号」と「わたらせ渓谷号」違いは?
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車には、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」の2種類があります。
まず公式サイトを見て一番初めに悩んだのが2種類のトロッコ列車のどちらを選べばいいのか問題。
だそうですが、実際に乗るまで、何がどう違うのかイマイチわからなかったのが正直なところだったので、以下実際に乗って見た経験から違いをお知らせしますね。
土日運行の「トロッコわっしー号」日曜のみ運行の「トロッコわたらせ渓谷号」
まず、そもそもわたらせ渓谷鐵道トロッコ列車は、土日祝日しか運行していません。
そして、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」はそれぞれ運行曜日が決まっています。
ご自身が行く日が日曜日なら、「トロッコわたらせ渓谷号」一択なので悩む必要はありません。
より長い距離を乗りたい方は「トロッコわっしー号」
上記した通り、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」は走っている区間が違います。
文字で駅名を言われても何駅くらいなのか、というのがわからないので、以下図でチェック!
「トロッコわっしー号」の方が、長い区間を運行しています。
画像の濃い文字で記載されているのが、停車駅です。
電車で行くのか、片道乗りたいのか、車で行って往復したいのかによって区間を選んでみてくださいね。
ちなみに、車で行く方にお勧めな駅については、後ほどご紹介しいますね。
12月から2月に乗る人は「トロッコわっしー号」
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車には、「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」の2種類がありますが、12月から2月の期間に運行しているのは「トロッコわっしー号」のみです。
冬の期間は、トロッコ列車ならではの「窓ガラスがない」という特徴の部分に窓が入るので、あまり人気のない時期ではありますが、この期間に乗る人は「トロッコわっしー号」一択です。
ディーゼル列車に乗りたい方は「トロッコわたらせ渓谷号」
次の違いは、車両の種類です。
「トロッコわたらせ渓谷号」は、ディーゼル機関車が4両の客車を引っ張る昔ながらのスタイル。いわゆる「機関車」です。
4両の内、真ん中の2両が窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ車両です。
対して、「トロッコわっしー号」は、窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ車両1両のみの編成の小さな電車です。
乗ってしまえば、どちらも差異はないのですが、「トロッコわたらせ渓谷号」の方が、席数が多いので人気が集まります。
おまけ:寒さに弱い方なら「トロッコわたらせ渓谷号」
わたらせ渓谷鐵道には、ローカル線では異例な長さのトンネルがあります。
「草木トンネル」と呼ばれ、全長5242m。通り抜けるのに5分程度かかります。
このトンネルがかなり寒い、5月に乗車しましたが、みんなあわてて上着を着る状況でした。
トロッコ列車は、景色を楽しめるように窓がないので仕方がないのですが、「寒さに耐えられない!」「3世代家族で行くけどおじいちゃんおばあちゃんが心配」なんて方は、「トロッコわたらせ渓谷号」に乗っておけば、窓ガラス付きの普通車両に移動できるので安心です。
ちなみに、冬期は窓なしのトロッコ列車も窓にガラスを取り付けて運転するようなのでご安心ください。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 どこから乗る?
続いて、どこから乗るかということを考えなければなりません。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 席を選びたいなら「桐生駅」「大間々駅」「間藤駅」
トロッコ列車は「トロッコ整理券」を持った方しか乗車できませんが、座席指定券ではありませんので、席は乗った順に選ぶ先着順となります。
「より景色の良い側」「進行方向に向かって座りたい」「家族四人で一緒に座りたい」となれば、なるべく始発の駅で乗車してください。
筆者は始発の「間藤駅」の次の「足尾駅」で乗りましたが、家族で座れる席は残り1席でした。
ちなみに、「トロッコわたらせ渓谷号3号」は乗車当日の午前9時から先着順に、大間々駅で座席の指定を行います。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 見どころで選ぶなら「神戸駅から足尾駅」
「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」も渡瀬川沿を走り、ずっと爽快な景色を楽しめますが、見どころは外したくない!という方は以下を参考に区間を選んでみてください。
どの時期に行くかにもよりますが、「神戸駅」から「足尾駅」あたりまでの区間は特に素敵なので、乗車しておくと良いかもしれません。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 車で行くなら「桐生駅」「大間々駅」「間藤駅」
車で行く方にとっては、「車を駐車できるのか」が心配事の一つですよね。
「桐生駅」「大間々駅」「間藤駅」であれば、有料の駐車場が完備されています。
「満車になったらどうしよう?」と事前に思いましたが、そもそもトロッコ電車に乗る人数も限られていますし、その中でも車で来る人も限られているので、GW期間中でもどの駐車場も余裕がありました。
ちなみに「足尾駅」は正式な駐車場ではなさそうですが、駅前に5台程度停めるスペースがあり、みなさんそこに駐車していましたので、参考にして見てください。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 往復乗りたい方は「時間によって選ぶ!」
片道乗車の方は、お好きな時間を選べばいいのですが、往復で乗りたい方にとっては「わっしー1号」とか「5号」とか沢山あって混乱しがちなこのわたらせ渓谷鐵道トロッコ列車。
往復乗りたい方は、以下の組み合わせしかありませんのでご参考までにMAPと合わせてご紹介します。
こちらは、「足尾駅」で1時間半という微妙な時間なので「通洞駅」で降りて「足尾銅山」を観光するのをおすすめします!
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 チケットの買い方
どちらのトロッコ列車に乗るのか、乗車駅を決めたら、今度はチケットの買い方です。
これもあまり詳しくはサイトに載っていないのと、駅は無人駅が多く、問い合わせてもつながりづらいので、事前に以下チェックして見てください。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 チケットの買い方①トロッコ整理券を購入
乗りたいトロッコに空きがあれば、どちらも、そして区間に関係なく一律の料金「トロッコ整理券」を購入しなければなりません。
このチケットが売り切れていれば、乗車券を持っていても「トロッコ電車」には乗ることはできませんので、まずは必ずこの「トロッコ整理券」を購入してください。
購入方法は、アナログかオンラインの2種。
注意!
「Loppi」で購入したチケットは、必ず事前にローソン店舗にて、お支払いと紙のチケットに変更しておく必要があります。忘れて駅に行ってしまった場合、駅の近くにローソンがないと(ほぼない)アウトなので、事前にチケット引換をすることを忘れないでくださいね!
空席状況や、Loppiへのリンクは以下よりチェックしてみてください。
ちなみに、「駅・旅行会社」と「ローソン」でそれぞれ割り当てられた枠数があるので、どちらかが満席になっていてもあきらめずにチェックしてみてくださいね。
ちなみに、ここまできてもうめんどくさい!となった方は、紅葉の季節限定ですが、周辺の観光スポットとセットになった東京発の日帰りツアーもあるので、ご参考までに。
東京発日帰りで行く「わたらせ渓谷鐵道トロッコツアー」はこちら>>わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 チケットの買い方②乗車券を購入
続いて、乗車する区間の「乗車券」を購入しなければなりません。
「乗車券」については駅に券売機もなければ、駅員さんもほぼいないので「どうやって買うの?」と不安になるかもしれませんが、電車が来たら車掌さん、もしくは補助乗務員が降りてきてその場で販売してくれます。
なので、事前に購入する必要はありません。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 お昼ご飯はどうする?
さて、わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車は午前中から午後早めの運行便が多いので、「途中お昼どうしようかな?」「ランチできるところはあるかな?」と考えていらっしゃる方もいますよね。
そこで少し、ランチ情報についてもご紹介します。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 ランチプラン①途中下車してレストラン
「神戸駅」に古い東武鉄道の車両をそのまま再利用した「列車のレストラン清流」という有名なレストランがあります。
引退した車両の中で駅弁を楽しめる珍しい場所として人気で、こちらで下車してお食事を楽しむ方も多いようです。
特に予約は必要ないようです。
ちなみにこの「神戸駅」では、停車中に窓ごしにレストランからのコーヒーなどの販売も楽しめます。
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 ランチプラン②列車内でお弁当
もう一つ人気なのは「電車の中で食べるお弁当」。
もちろん買って持って行ってもいいですが、上記の「列車のレストラン清流」がお弁当を販売しています。
公式サイトでは、前日の15:00までに予約が必須と書いてありますが、一部トロッコ列車では同じ駅弁を車内販売していましたので、諦めないでくださいね。
注意!
「トロッコわっしー2号」と「トロッコわたらせ渓谷3号」では車内で販売されていることを確認できましたが、他の列車で販売されているかはわからない、かつ数量限定なので、どうしても食べたい!という方は電話予約がお勧め!神戸駅に停車したときに必ず受け取れます。
ちなみに、やまと豚弁当には路線図のデザインが入った手ぬぐいがついてくるのでちょっとしたお土産気分でした。
わたらせ渓谷鐵道「わっしー号」と「わたらせ渓谷号」違いは?トロッコ列車攻略マップと切符の買い方 まとめ
本記事では、群馬県桐生駅から栃木県間藤駅までの間を運行している「わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車」について、体験レポートを交えてご紹介しました。
「トロッコわっしー号」と「トロッコわたらせ渓谷号」の2種の違いは:
・区間が違う:より長い距離を乗りたい方は「トロッコわっしー号」
・期間が違う:12月から3月に乗る人は「トロッコわっしー号」
・車両が違う:ディーゼル列車に乗りたい方は「トロッコわたらせ渓谷号」
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 乗車駅について:
・席を選びたいなら「桐生駅」「大間々駅」「間藤駅」
・車で行くなら駐車場のある「桐生駅」「大間々駅」「間藤駅」
・往復乗りたい方は「時間によって選ぶ!」
わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車 チケット買い方:
①トロッコ整理券を買う
・駅/旅行会社で購入
・ローソンのオンラインチケット「Loppi」で購入
②乗車券を購入
・乗車前に駅員さんから購入
一度は乗ってみたいけど、いざサイトを見ると、ちょっと分かりずらいなと思ったので、今回必要事項を必要な順にまとめてご紹介しました。
観光の参考にしていただければ幸いです。